ソフトバンク新トクするサポート+は返却で残りの支払いが不要

ソフトバンク新トクするサポート+は返却で残りの支払いが不要

最新のiPhoneを見に行って、店頭やオンラインで「48回払い」という文字を見た瞬間に手が止まった。

4年ローンを組むことになるのか、2年後に本当に返せるのか、返すときにいくら取られるのか——引っかかるのは、たいていこの3点です。

ソフトバンクの新トクするサポート+は、対象機種を48回払いで購入し、決められた時期に端末を返すと、残りの分割支払金が不要になる仕組みです。

判断に必要な要点は3つに絞れます。

判断ポイント内容押さえる数字
支払い方法48回払い(頭金0円・実質年率0%)25か月目に返すと最大24回分が不要
返せる時期13か月目か25か月目のどちらかを選ぶ早く返すほど早期利用料がかかる
かかる費用特典利用料/早期利用料/故障時負担金特典利用料は最大22,000円(0円の機種もある)
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

2年ごとに機種を替える方なら、支払う金額はかなり下がります。

反対に、1台を4年使い切る方にはあまり向きません。

そしてもう1つ、2026年8月を境に査定基準を満たさなかったときの負担の決まり方が入れ替わりました

この記事では、3つの返し方と3つの費用、そして8月の変更点を整理しました。

目次

新トクするサポート+は48回払いの残りをソフトバンクが引き取る仕組み

48回払いのうち返却で相殺される範囲を示した図

新トクするサポート+は、端末代を48回に分けて払い、途中で端末をソフトバンクに渡すことで残りの支払いをなくす制度です。

対象になるのは48回払いで買った指定機種で、ソフトバンクの回線を契約していない方も使えます。

「返却したら免除される」と説明されることが多い制度ですが、公式の建て付けは少し違います。

仕組みの中身と、意外と知られていない対象範囲を順に整理します。

対象は48回払いで買った指定機種で回線契約はなくてもよい

新トクするサポート+の対象は、プログラム期間中に48回払いで対象機種を購入した人です。

回線契約の有無は条件に含まれていません。

ソフトバンクの料金一覧には「機種のみ購入」という契約種別の区分が設けられており、端末はソフトバンクで買い、回線は格安SIMのまま使うという組み合わせも制度上は成り立ちます。

対象になる機種と、対象から外れる機種は次のとおりです。

● 対象は48回払いで買った指定機種で回線契約はなくてもよい

  • 対象:ソフトバンクの5G・4G LTE・4Gに対応したiPhone、スマートフォン、SoftBank携帯電話、iPad、タブレット、Apple Watch、ウェアラブルデバイス、通信モジュール内蔵のメーカーブランドPCのうち、公式サイトが指定する機種
  • 対象外:SoftBank Certifiedで扱う端末、キッズフォン、シンプルスタイル(プリペイド携帯電話)
  • 注意:同じ機種でも、搭載するストレージ容量によって対象と対象外が分かれることがあります
  • 注意:あんしん保証パックサービスの対象ではない機種では、3つの返し方のうち特典Aを選べません

プログラムの提供期間は2025年8月20日からで、終了時期は未定とされています。

自分が買おうとしている機種と容量が対象に入っているかは、購入前に公式サイトで確認しておくと安心できます。

端末はソフトバンクが下取りし残りの支払いと相殺される

公式の提供条件書では「支払いが免除される」ではなく、ソフトバンクが端末を下取りし、その代金と残りの分割支払金を相殺すると定められています。

言葉づかいの違いに見えて、意味は小さくありません。

● 端末はソフトバンクが下取りし残りの支払いと相殺される

  • 下取り価格は、特典の申し込みが完了した月の翌請求月以降の分割支払金に相当する額と決められている
  • 端末が査定基準を満たさなかった場合、この下取り価格から故障時負担金が差し引かれる
  • 頭金は相殺の対象に含まれない

つまり端末の状態は「追加でいくら払うか」ではなく「いくらで引き取ってもらえるか」に直結します。

なお、48回払いの割賦条件は頭金0円・実質年率0%とされているため、分割にしたことで手数料が上乗せされることはありません。

4年ローンという言葉から利息を心配する方もいますが、そこは負担が増えない設計です。

返す時期の選択肢は特典A・特典B・1年くりあげオプションの3つ

13か月目・25か月目の3つの選択肢を時系列で示した図

新トクするサポート+で端末を返す方法は、特典A・特典B・1年くりあげオプションの3つです。

13か月目に返したい場合、特典Aと1年くりあげオプションのどちらを選ぶかで、免除される範囲とかかる費用が変わります。

3つの違いと、選ぶときに知っておきたい制約を整理します。

特典Aは13か月目から使えて最大36回分が不要になる

特典Aは、端末を買った月を1か月目として13か月目から申し込める特典で、最大36回分の分割支払金が不要になります。

3つのなかで免除される範囲がもっとも大きい選択肢です。

その代わり、条件も3つのなかでもっとも厳しく設定されています。

● 特典Aは13か月目から使えて最大36回分が不要になる

  • 対象機種の購入と同時にあんしん保証パックサービスに加入し、特典Aの申し込みが完了するまで加入し続けていること
  • 早期利用料を査定完了後に一括で支払うこと
  • 特典利用料を査定完了後に一括で支払うこと

申し込める期間は13か月目から、特典Bの受付が始まる日の前日までです。

一部の方は例外的に12か月目から申し込める場合があり、自分の受付開始日はMy SoftBankで確認できます。

あんしん保証パックサービスの対象外となっている機種では、そもそも特典Aを選べません。

その場合でも特典Bと1年くりあげオプションは利用できるため、返す手段がなくなるわけではありません。

特典Bは25か月目以降で最大24回分が不要になる

特典Bは25か月目以降に申し込める特典で、最大24回分の分割支払金が不要になります。

48回のうち後半24回、つまり4年ローンの後半2年分が対象という理解で差し支えありません。あんしん保証パックサービスへの加入は必須ではなく、早期利用料もかかりません。

特典利用料は、次の2つを比べて安いほうが適用されます。

● 特典Bは25か月目以降で最大24回分が不要になる

  • 特典Bで免除される残債務(税込)に95%を掛けた金額
  • 公式が機種ごとに定める特典利用料の上限額

免除される額が小さければ、特典利用料もそれに応じて下がる仕組みです。

返す時期が遅くなるほど免除される回数は減っていくため、25か月目に近いタイミングほど恩恵は大きくなります。

1年くりあげオプションは25〜48回目だけが不要になり早期利用料がかからない

1年くりあげオプションは13か月目から申し込めますが、不要になるのは25回目から48回目までの24回分だけです。

1回目から24回目までの分割支払金は相殺されず、端末を返したあとも払い続けます。ここが特典Aとの決定的な違いです。

同じ13か月目に端末を返す場合でも、13回目から24回目までの支払いまで消したいなら特典A、その分は払い続けてよいなら1年くりあげオプションという選び分けです。

● 1年くりあげオプションは25〜48回目だけが不要になり早期利用料がかからない

  • 1年くりあげオプションには早期利用料がかからない
  • 早期利用料が高く設定されている機種では、免除額の差より早期利用料の差のほうが大きくなることもある

3つの違いを並べると次のとおりです。

項目特典A特典B1年くりあげオプション
申し込める時期13か月目〜25か月目以降13か月目〜
不要になる範囲最大36回分最大24回分25〜48回目の24回分
あんしん保証パック加入継続が必須必須ではない必須ではない
早期利用料必要不要不要
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

25か月目まで待てるなら、条件がもっとも軽い特典Bが選びやすい形になっています。

1年で新しい機種に替えたい方は、特典Aと1年くりあげオプションの費用を実額で比べてから決めてください。

ここで押さえておきたい制約があります。

● 1年くりあげオプションは25〜48回目だけが不要になり早期利用料がかからない

  • 特典A・特典B・1年くりあげオプションは、いずれか1つを1回だけしか使えない
  • 申し込んだあとで撤回や取り消しはできず、別の特典に申し込み直すこともできないと提供条件書に明記されている
  • ソフトバンクは、選んだ特典が他の特典と比べて経済的に有利になることを保証しないとも記載している

どれを選ぶかは自分で計算して決める、という前提で臨んでください。

◾️あわせて読みたい

かかる費用は特典利用料・早期利用料・故障時負担金の3種類

新トクするサポート+で発生しうる費用は、特典利用料・早期利用料・故障時負担金の3種類です。

このうち必ずかかるのは特典利用料だけで、残りの2つは条件しだいで発生します。

解説記事によって早期利用料の金額がばらついているのは、この費用が機種と契約種別と返す時期の3つで変動するためです。

3つの費用がそれぞれ何で決まるのかを、公式の金額一覧と算定ルールで整理します。

特典利用料は最大22,000円で0円になる機種もある

特典利用料の上限は22,000円ですが、機種と契約種別によっては0円に設定されています。

金額は機種・ストレージ容量・購入時期・契約種別で変わり、契約種別は「他社からのりかえ」「新規」「番号移行」「機種変更・機種のみ購入」の4区分です。

主力機種の多くは全区分で22,000円ですが、そうでない機種もあります。

機種の例特典利用料の上限補足
iPhone 17/17e/Air/17 Pro/17 Pro Max22,000円4区分とも同額
Google Pixel 10シリーズ、Galaxy S26シリーズ22,000円4区分とも同額
AQUOS sense1011,000円4区分とも同額
iPhone 16e(128GB・他社からのりかえ)0円契約種別により11,000円または22,000円
Google Pixel 9a0円機種のみ購入は22,000円
DIGNO BX3、かんたん携帯11、DIGNOケータイ40円4区分とも同額
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

高価格帯の機種ほど22,000円に張り付き、価格を抑えた機種ほど0円や11,000円に設定されている傾向が読み取れます。

22,000円がかかる機種を選んだ場合でも、買替え応援割の条件を満たせばこの費用が0円になる道は用意されています。

なお表の金額は、13か月目から25か月目に申し込んだ場合のものです。

早期利用料は特典Aだけにかかり返す月が遅いほど安くなる

早期利用料は特典Aを選んだときだけにかかる費用で、公式サイトでは上限を最大88,000円と案内しています。

ただしこれは全カテゴリーを通した上限で、iPhoneやAndroidスマートフォンの一覧に載っている実額は0円から38,500円の範囲に収まります。

主な機種の実額は次のとおりです。

機種他社からのりかえ新規機種変更機種のみ購入
iPhone 17(256GB)0円5,500円0円16,500円
iPhone 17 Pro Max(256GB)33,000円33,000円22,000円38,500円
iPhone 16 Pro(各容量)0円0円0円11,000円
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

同じ機種でも契約種別で数万円の差がつくため、自分がどの区分に当たるかの確認は欠かせません。

そのうえで重要なのが、この金額が「13か月目に申し込んだ場合」の額だという点です。

つまり表の数字は、もっとも高くなるタイミングの金額です。

提供条件書には、返す月が遅くなるほど早期利用料が下がる計算式が定められています。

● 早期利用料は特典Aだけにかかり返す月が遅いほど安くなる

  • 相殺の対象が13回目から48回目までの場合は、早期利用料の上限額がそのままかかります
  • 14回目から48回目以降の場合は、上限額を12で割った金額に、相殺対象のうち24回目までの回数(R)を掛けた額です

もう1つ注意点があります。

早期利用料の金額が特典Aで相殺される残債務(24回目までの分割支払金)より大きい場合、特典Aは利用できません。

この場合は特典Bか1年くりあげオプションを選ぶことになるため、返す手段そのものがなくなるわけではありません。

故障時負担金は査定基準を満たさないときにかかる

故障時負担金は、返した端末がソフトバンクの査定基準を満たさなかったときにかかる費用です。

キズやヒビ、汚れといった状態が対象で、端末を丁寧に使っていれば発生しません。

そしてこの費用は、端末を買った日が2026年8月18日以前か19日以降かで、金額の決まり方そのものが変わりました

ここで押さえておきたいのは、請求される時期が費用ごとに違う点です。

端末を買った時期特典利用料早期利用料・故障時負担金
2026年8月18日以前査定完了月の翌請求月査定完了月の翌請求月
2026年8月19日以降査定完了月の翌請求月査定完了月
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

8月19日以降に買った方については、早期利用料と故障時負担金が同時に発生しない、と提供条件書に明記されています。

なお、Apple Watchやウェアラブルデバイスでバンドだけが基準を満たさない場合は2,000円、通信モジュール内蔵PCでACアダプタや電源ケーブルだけの場合は5,000円と、本体とは別の金額が定められました。

いずれの費用も査定が完了してから請求されるため、端末を送った時点で金額が確定するわけではありません。

2026年8月19日以降に買う人はあんしん保証パックで負担が0円になる

2026年8月19日を境に、故障時負担金の決まり方が入れ替わりました。

8月18日以前に買った方は、あんしん保証パックサービスに入っていても金額は変わりません。

一方で8月19日以降に買う方は、加入していれば故障時負担金が0円になり、加入していなければ最大44,000円まで上がります。

変わったのは金額の決まり方だけではなく、公式サイトは「加入日で査定基準が異なります」と明記しており、査定でどこを見られるかも入れ替わっています。

8月18日以前に買った人は保証に入っていても金額は変わらない

2026年8月18日以前に端末を買った方の故障時負担金は、25回目から48回目までの分割支払金の合計額で決まります。

金額は2段階です。

25〜48回目の分割支払金(税込)の合計額故障時負担金(不課税)
70,000円以上22,000円
70,000円未満12,000円
※2026年9月1日時点の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

高価格帯の機種ほど後半24回分の合計が大きくなるため、22,000円のほうに該当しやすくなります。

そして提供条件書には、あんしん保証パックサービスに加入しているかどうかによる差はないと明記されています。

すでに加入している方には割り切れない条件ですが、月々の修理代の割引という本来の目的とは別の話として整理しておくのが現実的でしょう。

査定基準の内容そのものも8月19日以降とは違い、8月18日以前に加入した端末にはCランクやDランクという区分がなく、次のいずれかに当たったときに故障時負担金がかかる仕組みです。

区分故障時負担金がかかる状態
端末本体①ガラスまたは筐体が破損している(ガラス部分・筐体のヒビ割れ、カメラまたはボタン部分の破損・欠落)
端末本体②ウェアラブルデバイス本体のバンド取付部が破損している(バンドが正常に着脱できない)
付属品純正のACアダプタや電源ケーブル、購入時に付いていたバンドが破損・紛失している
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

爪に引っかかる程度のキズや外装の汚れ、ケース痕は、8月18日以前に加入した端末では故障時負担金の対象になりません。

すでに購入済みの方は、この2段階の基準と上の状態で見積もっておけば見込み違いは起きません。

8月19日以降に買う人は加入なら0円で非加入ならCランク22,000円とDランク44,000円

2026年8月19日以降に端末を買った方は、あんしん保証パックサービスに加入し続けていれば故障時負担金が0円になります。

加入していない場合は、査定結果のランクごとに金額が決まります。

あんしん保証パックサービス故障時負担金(不課税)
加入者0円
非加入者Cランク 最大22,000円/Dランク 最大44,000円
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

非加入の場合の上限が44,000円まで引き上げられている点は見落とせません。

ただし非加入でも、すべての端末に負担金がかかるわけではありません。

回収された端末はA〜Dの4段階で格付けされ、負担金が発生するのはCランクとDランクだけです。

査定ランク状態故障時負担金
A〜Bランク正常品(使用感のない状態)なし
Cランク爪に引っかかるキズなどがある状態最大22,000円
Dランクヒビ割れなどがある状態最大44,000円
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

丁寧に使ってA〜Bランクと判定されれば、あんしん保証パックサービスに入っていなくても負担は0円です。

機種ごとの実額は次のように設定されています。

機種の例CランクDランク
iPhone 17(256GB)22,000円44,000円
iPhone 16(128GB)13,200円26,400円
Xperia 10 VII4,400円8,800円
AQUOS sense105,500円11,000円
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

金額は契約種別でも変わり、公式の一覧は「他社からのりかえ」「新規」「Y!mobile/LINEMOからのりかえ」「機種変更・機種のみ購入」の4区分に分かれています。

ワイモバイルやLINEMOから移った場合が独立した区分になっているため、該当する方は自分の列を確認してください。

では、あんしん保証パックサービスに入るかどうかをどう判断するか。材料になる数字を並べます。

● 8月19日以降に買う人は加入なら0円で非加入ならCランク22,000円とDランク44,000円

  • このサービスの月額使用料は最大1,980円。24か月加入し続けると最大47,520円になり、Dランクの上限44,000円を上回る
  • つまり保証料だけを見れば、故障時負担金の上限より高くつく可能性がある
  • 一方でこのサービスは本来、使用中の故障や破損の修理代を抑えるためのもの。画面を割った経験がある方や、お子さまが使う端末では、返却時の負担とは別に価値が出る

返却時の負担だけで決めるのではなく、4年間の使い方まで含めて考えるのが現実的な選び方でしょう。

査定でCランクとDランクに分かれる状態はボタン操作の不良も含む

2026年8月19日以降に加入した端末の査定では、傷や破損の程度に応じてCランクとDランクに分かれます。

公式が示している判定基準は次のとおりです。

査定ランク該当する状態
Cランク①画面または筐体に爪に引っかかるキズ・打痕・へこみがある
②外装に汚れがある(塗装はがれ・ケース痕を含む)
Dランク①画面または筐体にヒビ割れがある
②カメラレンズにキズがある
③本体の部品が破損・欠落している(ボタンやSIMトレーの破損・欠落、ウェアラブルデバイス本体のバンド取付部の破損、ボタン操作ができない場合を含む)
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

見落としやすいのはDランクの3つ目です。

部品が取れていなくても、ボタン操作ができない状態はDランクに含まれると公式に明記されています。

● 査定でCランクとDランクに分かれる状態はボタン操作の不良も含む

  • 音量ボタンが反応しないだけで最大44,000円になりうる
  • 外装ではケース痕まで対象に含まれる
  • 付属品にも基準があり、通信モジュール内蔵PCの純正ACアダプタや電源ケーブル、購入時に付いていたバンドの破損・紛失は本体とは別に判定される

故障時負担金を払っても特典そのものを使えない11項目がある

提供条件書の第13条第2項には、故障時負担金を払っても特典を利用できない状態が11項目定められています。

● 故障時負担金を払っても特典そのものを使えない11項目がある

  • 電源が入らない、または充電ができない
  • スリープボタンが正常に機能しない
  • アクティベーションロックなど各種ロックが解除されていない
  • 初期化されていない
  • 改造されている、またはメーカー保証の対象外である
  • SIMカードが取り出せない
  • 筐体が膨張または変形している
  • 液晶に異常がある
  • タッチパネルに異常や不具合がある
  • 製造番号(IMEI)を確認できない
  • そのほか査定時点で公式サイトに掲げられている事項

このいずれかに当たると、追加でお金を払っても残りの支払いは相殺されません。

  • 公式サイトの案内ページは、この内容を加入日別に整理している(2026年8月19日以降に加入した場合は7項目、8月18日以前は6項目という表記)
  • 8月19日以降の案内では具体例も増えた。液晶の異常には液漏れ・焼き付き・縦線や横線・滲みや変色・点滅や明るさの異常が挙げられ、充電については充電ポートからの有線充電ができない場合が対象(ワイヤレス充電は対象外)と明記されている
  • 査定基準は購入時点のものではなく、査定を受けた時点の最新基準が適用されると定められた

バッテリーの膨張と液晶の異常は、長く使った端末で起こりやすい症状です。

該当しそうな場合は、修理してから返すか、返さずに払い切るかを早めに検討しておくと選択肢が残ります。

買ったときの基準がそのまま4年後まで続くわけではない、という前提で考えてください。

申し込みから返却までは郵送で完結し期限は申込月の翌月末

特典を使うときの端末の回収は郵送のみで行われ、店頭では回収も査定も実施されません。

期限は、特典の利用を申し込んだ月の翌月末までに回収と査定が完了することです。

発送してから査定が終わるまでの時間も含めた期限のため、月末ぎりぎりの申し込みには余裕がありません。

手続きの流れと、返す前に済ませておくことを整理します。

返却は郵送のみで店頭では回収も査定も行われない

特典の利用申し込みから相殺までは、次の4つのステップで進みます。

● 返却は郵送のみで店頭では回収も査定も行われない

  1. 特典の利用を申し込む(契約中の電話番号、または回線契約がない場合は機種契約番号を申告する)
  2. ソフトバンク指定の郵送方法で端末を送る
  3. 古物営業法にもとづく本人確認を受ける
  4. 査定が完了し、残りの分割支払金と相殺される

このうち3の本人確認は、指定された手続きに従わないと特典を利用できません。また、1回の特典利用につき回収されるのは1台のみです。

期限に間に合わなかった場合の扱いも定められています。

  • 査定が遅れて翌月末までに完了しなかったときでも、翌月末から60日以内に査定が完了していれば、ソフトバンクの判断で例外的に認められることがあるとされている
  • 特典Aを申し込んだあとで査定が特典Bの受付開始日以降にずれ込んだ場合は、特典Bの規定が準用され、早期利用料は発生しない

とはいえ、いずれも例外的な扱いです。申し込みは月の前半に済ませ、発送も早めに行うのが確実な進め方でしょう。

返却前にバックアップと初期化を済ませないとデータは戻らない

回収が完了すると端末内のデータは復元できなくなるため、送る前のバックアップと初期化が欠かせません。

データが残ったまま送られた場合、ソフトバンクがすべて消去すると定められています。

これを怠ってデータの消失や漏えいが起きても、ソフトバンクは責任を負いません。

送る前に確認しておきたい点をまとめました。

● 返却前にバックアップと初期化を済ませないとデータは戻らない

  • バックアップと初期化を必ず済ませる(アクティベーションロックなど各種ロックの解除も必要)
  • 端末で使っていたアプリやサービスの解約・引き継ぎは自分で行う
  • 特典の利用を申し込んだあとは、端末の返還を求められない
  • 次の端末を買う手続きがキャンセルされても、回収された端末は返却されない
  • 申告した内容と送った端末が違う場合、申し込みはキャンセルとなり、端末も返却されない
  • 回収対象以外の物品を一緒に送った場合、その物品は所有権を放棄したものとみなされる

特に注意したいのが最後の項目です。

ケースや充電器を箱に入れたまま送ってしまうと、混入物として処分される可能性があります。

影響を受けるのは金額ではなく、戻ってこない持ち物です。

送付キットに詰める前に、箱の中身を一度出して確認する習慣をつけておくと防げます。

2年で買い替える人は得になり4年使う人は払い切りが向く

新トクするサポート+が得になるかどうかは、自分の買い替え周期と一致しているかで決まります。

2年ごとに機種を替える方にとっては、支払う金額を抑えられる仕組みです。

1台を長く使う方にとっては、返却を前提にした設計そのものが合いません。

どちらに当てはまるかを、具体的な条件で確認してください。

新トクするサポート+が向いているのは2年ごとに機種を替える人

返す前提で使い続けられる方であれば、負担を抑えられる制度です。

次の条件に当てはまるほど、恩恵は大きくなります。

● 新トクするサポート+が向いているのは2年ごとに機種を替える人

  • 2年前後で新しい機種に替える習慣がある:25か月目の特典Bがそのまま買い替えのタイミングと重なり、最大24回分の支払いが不要になります
  • 次もソフトバンクで買う予定がある:機種変更なら買替え応援割の対象となり、特典利用料が0円になる可能性があります
  • 端末を丁寧に扱い、ケースとフィルムで保護している:査定基準を満たせば故障時負担金はかかりません
  • 2026年8月19日以降に購入し、あんしん保証パックサービスに入る予定がある:新しい基準では加入者の故障時負担金が0円です

高価格帯の機種ほど、免除される後半24回分の金額は大きくなります。

最新のiPhoneを2年ごとに使いたい方にとって、選ぶ価値のある選択肢です。

払い切ったほうがよいのは同じ端末を長く使う人

4年以上同じ端末を使う予定なら、返さずに払い切ったほうが月あたりの負担は軽くなります。

次の条件に当てはまる場合は、慎重に検討してください。

● 払い切ったほうがよいのは同じ端末を長く使う人

  • 4年以上同じ端末を使う:48回払い切ると端末は自分のものになり、特典利用料も故障時負担金もかかりません
  • 端末を手元に残したい、自分で売却したい:特典を使うと端末はソフトバンクが回収し、返還を求められません
  • 画面割れやキズが増えやすい使い方をする:Dランク判定では非加入の場合に最大44,000円がかかります
  • 次はソフトバンク以外で買う予定がある:買替え応援割の対象外となり、特典利用料が残ります

払い切る場合でも、割賦条件は実質年率0%です。

分割にしたことで利息が増えることはないため、48回払いのまま完済するという選び方にも無理はありません。

💬 ロケホン編集部より

返却プログラムは「2年で買い替える」ことを前提に設計されていますが、実際の使い方はそれより長い傾向があります。

ロケホン編集部が実施した調査では、同じスマートフォンを2年以上使っている方が62%を占め、4年以上という回答も22%ありました(ロケホン編集部調べ/調査:株式会社IoTコンサルティング・インターネットアンケート500名・2025年1月8〜13日)。

買い替えサイクルが「長くなった」と答えた方は49%、買い替えの理由でもっとも多いのはバッテリーの劣化で61%でした。

次に買うときの予算は5万円未満という回答が44%と、もっとも多い層です。

制度そのものに問題があるわけではなく、2年で返す設計と自分の使い方が合っているかどうかが判断の分かれ目です。

新トクするサポート+に関するよくある質問

新トクするサポート+について、申し込む前に確認されることの多い5つの疑問をまとめました。

Q. 回線を契約せずに端末だけ買っても新トクするサポート+は使えますか?

A. 使えます。

新トクするサポート+の対象は「48回払いで対象機種を購入した人」と定められており、回線契約の有無は条件に含まれていません。ソフトバンクの特典利用料や早期利用料の一覧にも「機種のみ購入」という契約種別の区分が設けられています。

ただし機種のみ購入は他の契約種別より早期利用料が高く設定されている機種があり、たとえばiPhone 17(256GB)は他社からのりかえと機種変更が0円であるのに対し、機種のみ購入は16,500円です。

Q. 返却しないとどうなりますか?

A. 48回の分割支払いがそのまま続きます。

この制度は端末の回収と査定の完了を条件に残りの支払いを相殺する仕組みのため、端末を返さなければ相殺は行われません。ペナルティが加算されるわけではなく、当初の契約どおり払い続けます。

なお、割賦の支払いを完済した場合や一括での弁済を申し込んだ場合、プログラムの適用は自動的に終了します。

Q. 画面が割れていても返却できますか?

A. 返却自体はできますが、査定基準を満たさないため故障時負担金がかかります。

画面または筐体のヒビ割れはDランクの判定基準に含まれており、2026年8月19日以降に購入してあんしん保証パックサービスに加入していない場合は最大44,000円です。8月18日以前に購入した場合はランク区分がなく、25回目から48回目までの分割支払金の合計額に応じて22,000円または12,000円になります。

ただし、液晶やタッチパネルに異常がある場合は扱いが変わり、この状態に該当すると故障時負担金を払っても特典そのものを利用できません。

Q. 特典Aを申し込んだあとで特典Bに変更できますか?

A. 変更できません。

提供条件書には、特典等のいずれかを申し込んだ場合、その申し込みを撤回または取り消しできず、再度申し込むこともできないと定められています。別の種類の特典に申し込み直すことも同様にできません。

たとえば特典Aに申し込んで利用条件を満たさず端末が返却された場合でも、あらためて特典Bに申し込むことはできない、と公式が例示しています。

Q. ソフトバンクの回線を解約したあとでも特典を使えますか?

A. 提供条件書では、ソフトバンクの通信サービスを利用していない方は機種契約番号を申告して申し込む、と定められています。

機種契約番号は、端末を購入したときにソフトバンクが発行する管理番号です。特典の利用条件は端末の割賦契約を軸に組み立てられており、回線契約の継続そのものは条件として挙げられていません。

ただし解約後の具体的な取り扱いまでを公式サイトで確認できたわけではないため、回線の解約を予定している方は申し込み前にソフトバンクへ直接確認しておくと確実です。

まとめ|返す時期と保証への加入で負担の大きさが決まる

新トクするサポート+を判断するうえで押さえておきたいのは、返す時期と、2026年8月19日の変更点の2つです。

押さえておきたい点を整理します。

押さえる点内容
返す時期13か月目なら特典Aか1年くりあげオプション、25か月目以降なら特典B。早期利用料の有無もここで分かれる。3つの選択肢は1回しか使えず、申し込んだあとの変更もできない
故障時負担金の決まり方8月18日以前に買った方は、あんしん保証パックサービスに入っていても金額は変わらない。8月19日以降に買う方は、加入していれば0円、加入していなければ最大44,000円
※最新情報は公式サイトでご確認ください。

これから購入する方にとっては、保証に入るかどうかが返却時の負担に直結する条件になりました。

最後に、この制度が得になるかどうかは制度の良し悪しではなく、自分の買い替え周期と合っているかで決まります。

2年ごとに新しい機種へ替えるなら支払う総額を抑えられ、4年使い切るなら払い切ったほうが軽く済みます。

購入前に、次に買い替えるのはいつごろかを一度考えてみてください。

ロケットモバイル(格安SIM事業者)が運営する情報サイト「ロケホン」の編集部です。自社でMVNOサービスを提供しているため、回線の品質・ユーザーの実態を当事者として把握しています。掲載情報は公式データに基づき、編集部が中立な立場で比較・検証しています。

執筆者
角谷 貴浩

ロケットモバイル代表取締役/NUWORKS株式会社 WEBマーケティング事業部 事業部長・執行役員

角谷 貴浩

インターネット回線販売に前職で16年従事し、150名規模のチームを率いて年間9万回線の販売を達成。パートナー営業・新規開拓・組織構築を得意とする。現在はNUWORKS株式会社でWEBおよびパートナーネットワークを活用した回線拡販を推進し、2026年4月より株式会社ロケットモバイルの代表取締役に就任。

監修者