格安SIMの乗り換え手順|MNPのやり方と失敗しない3ステップ

格安SIMの乗り換え手順

「格安SIMに乗り換えたいけれど、手続きが難しそうで踏み切れない」と感じていませんか。

電話番号は引き継げるのか、今のスマホはそのまま使えるのか、不通になる時間はあるのか。

こうした不安が重なって、つい後回しにしている方は少なくありません。

結論から言うと、格安SIMの乗り換えは「事前準備・申し込み・初期設定」の3ステップで完了します。

  • ステップ1 事前準備:MNP予約番号またはワンストップの確認・本人確認書類・支払い情報を用意します
  • ステップ2 申し込み:乗り換え先の格安SIMに申し込み、本人確認を済ませます
  • ステップ3 初期設定:SIM到着後に開通(回線切替)し、APN設定をして通信を確認します

電話番号をそのまま引き継ぐMNPも、いまはオンライン上だけで手続きが完結します。

本記事では、つまずきやすいポイントと失敗しないコツを、格安SIM事業者ロケットモバイルが運営するロケホン編集部が、公式情報と自社の実務知見をもとに整理していきます。

格安SIMの乗り換えは3ステップで完了【全体の流れ】

格安SIMの乗り換えは、事前準備・申し込み・初期設定の大きく3ステップに分かれます。

全体像を先に押さえておけば、どの工程で何をするか迷わずに進められます。

乗り換えが難しく感じるのは、工程が見えないまま手をつけてしまうからであり、最初に流れをつかむと、各ステップでやることは意外とシンプルだと分かります。

ここでは3ステップの全体像と、スマホを変えるかどうかの2パターンを確認します。

● 格安SIMの乗り換えは3ステップ

  1. 事前準備:MNP予約番号またはワンストップ対応の確認、本人確認書類、支払い情報を用意する
  2. 申し込み:乗り換え先の格安SIMへ申し込み、本人確認(eKYC)を済ませる
  3. 初期設定:届いたSIMで開通(回線切替)し、SIM挿入とAPN設定をして通信を確認する

【ステップ1】乗り換えの事前準備|必要なもの・MNP予約番号

乗り換えをスムーズに進める鍵は事前準備です。本人確認書類・支払い情報・MNP予約番号(またはワンストップ対応の確認)の3点をそろえれば、申し込みでつまずくことはほぼありません。

準備が不十分だと、申し込みの途中で書類が足りずやり直しになります。

逆に、必要なものを先にそろえておけば、申し込みは10分ほどで終わります。

ここでは、用意するもののチェックリストと、電話番号を引き継ぐMNPの2つの方法を確認します。

乗り換えに必要なものチェックリスト

乗り換えに必要なのは、本人確認書類・支払い情報・メールアドレス・対応端末の4点です。

申し込み前にすべて手元にそろえておきましょう。

申し込みフォームでは、これらを順番に入力・アップロードしていきます。

● 先に準備しておくと安心なもの

  • 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカードなど(記載住所が最新かも確認します)
  • 支払い情報:契約者本人名義のクレジットカード、または指定の口座情報を用意します
  • メールアドレス:申し込みや開通の連絡に使う、キャリアメール以外のアドレス(GmailなどでOK)を用意します
  • 対応端末:いまのスマホを使うなら、乗り換え先の公式サイトで「動作確認済み端末」かを確認します

本人確認書類は、券面の住所と申し込み住所が一致している必要があります。

引っ越し直後などで住所が古いままだと、本人確認で差し戻される原因になります。

メールアドレスは、乗り換えでキャリアメールが使えなくなる場合に備えて、フリーメールを用意しておくと確実です。

ネットショップや会員サービスにキャリアメールで登録している場合は、この機会にフリーメールへ変更しておくと、乗り換え後の手間が減ります。

💬 ロケホン編集部より

MVNO事業者として申し込みを見ていると、つまずきの多くは「本人確認書類の住所違い」と「名義不一致」です。
クレジットカードと本人確認書類の名義は、同じ契約者名にそろえておくと安心です。

MNP予約番号の取得とMNPワンストップの違い

電話番号を引き継ぐ方法は2種類です。

MNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、番号を変えずに会社を乗り換える仕組みで、乗り換え元・先がどちらも対応していればワンストップ、そうでなければ予約番号を使います。

方法予約番号手続きの流れ
MNPワンストップ不要乗り換え先で申込むだけで、乗り換え元は自動解約
MNP予約番号必要(15日有効)乗り換え元で番号取得→乗り換え先で入力

予約番号は大手キャリアのWEB(My docomoなど)から無料で取得でき、有効期限は発行日を含め15日間なので早めに申し込みましょう。

両社がワンストップ対応なら予約番号は不要で、非対応の会社が絡む場合だけ取得すると考えれば良いです。

なお、番号を変えてもよいならMNPを使わず新規契約する選択肢もあります。

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【ステップ2】格安SIMに申し込む(端末の確認・SIMロック解除)

事前準備ができたら、乗り換え先の格安SIMに申し込みます。

いまのスマホを使う場合は、動作確認済み端末かどうかとSIMロックの有無を確認してから申し込むのがポイントです。

それぞれの項目でポイントをまとめました。

申し込み前の前提

  • 申し込み自体はオンラインで10〜30分ほどで終わる
  • ただし端末の対応確認を飛ばすと、SIMが届いても使えないという失敗が起こりがち
  • 以下、スマホをそのまま使う場合と新しく買う場合に分けて流れを整理

いまのスマホをそのまま使う場合

  • まず乗り換え先の公式サイトで「動作確認済み端末」の一覧を確認する
  • 同じ機種でも、対応する回線(ドコモ・au・ソフトバンク)やバンドによって使えるかどうかが変わる
  • 次に、SIMロックの有無を確認する
  • 2021年10月以降に発売された端末は、原則SIMロックがかかっていない(出典:総務省 移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン・2026年7月確認)
  • それより前に購入した端末はロックがかかっている場合があるため、乗り換え前にキャリアのWEBから解除しておく

新しいスマホを同時に購入する場合

  • 申し込み画面で希望の機種を選ぶだけ
  • 端末と回線の相性を気にせず使えるため、対応確認が不安な方は端末セットでの乗り換えが手軽

申し込みフォームでの手続き

  • ワンストップなら現在の携帯会社を選択し、予約番号方式ならMNP予約番号を入力する
  • 本人確認は、スマホで書類を撮影して送るeKYC方式が主流
  • 書類の撮影がはっきり写っていれば、本人確認は最短その場で完了する

物理SIMとeSIMの選択

  • 申し込みでは、物理SIMとeSIMのどちらにするかも選ぶ
  • 物理SIM:カードが届くのを待つ必要があるが、対応端末を選ばず幅広い機種で使えるのが利点
  • eSIM:対応端末が限られるものの、配送を待たずに最短即日で開通できる手軽さが魅力

なお、自社の実契約データでは、利用者が選ぶ回線はドコモが約85%を占めています(ロケホン編集部調べ)。

ドコモ回線の格安SIMなら、ドコモで購入した端末をそのまま使えるケースが多く、対応確認のハードルは比較的低めです。

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格安SIM乗り換え先の選び方

【ステップ3】開通(回線切替)と初期設定(APN)を行う

SIMまたはeSIMが届いたら、開通(回線切替)と初期設定をして乗り換えは完了です。

回線切替が終わると、前の会社は自動的に解約されます。

最後のステップは、難しそうに見えて実際の作業は数分で終わります。

ここでつまずく原因のほとんどは、SIM挿入後のAPN設定の入れ忘れです。

ここでは、開通(回線切替)の手順と、SIM挿入からAPN設定までの流れを確認します。

開通(回線切替)の手順

開通とは、乗り換え先の回線に切り替える手続きです。

乗り換え先のマイページや専用窓口から回線切替を行うと、前の会社との契約は自動的に解約されます。

SIMの種類開通の流れ
物理SIMSIMカードが届いてから回線切替を行う
eSIM申し込み後、案内に沿ってQRコード読み取りや専用アプリで数分でプロファイルを発行し、すぐに開通

回線切替の手続き自体は、早ければ数分、長くても数時間ほどです。

ただし途中で一時的に通信や通話ができない「空白時間」が生じます。

この間に圏外になっても、手続きが進んでいれば問題ないため、慌てて再申し込みをしないようにしてください。

💬 ロケホン編集部より

回線切替には受付時間を設けている会社があり、深夜帯は翌朝の処理になることもあります。仕事や連絡で電話を使う方は、平日の日中など、多少つながらなくても困らない時間帯に切り替えるのがおすすめです。

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格安SIMの開通ガイド

SIMカードの挿入・APN設定の手順

回線が切り替わったら、SIMカードを挿入してAPN設定を行います。

APN設定をしないと、電話はできてもインターネットにつながらないため、忘れずに設定してください。

物理SIMは、スマホの電源を切ってからSIMトレイに新しいSIMカードを差し込み、電源を入れ直してからAPN設定(アクセスポイント名の設定)を行います。

端末APN設定の方式
iPhone構成プロファイルをインストールする方式が多い
Android手動でAPN情報を入力する方式が一般的

設定方法は乗り換え先の案内ページに記載されているため、その手順どおりに進めましょう。

最後に、Webサイトの表示と実際の発信通話ができるかを確認します。

つながらないときは、まず再起動し、それでも直らなければAPN設定を見直してください。

通話・データ通信・SMSの送受信まで確認できれば初期設定は完了です。

銀行アプリなどでSMS認証を使っている場合は、乗り換え後も同じ電話番号で受け取れるかをあわせて確かめておくと安心です。

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格安SIMの初期設定ガイド

格安SIMの乗り換えにかかる日数はどれくらい?

格安SIMの乗り換えは、SIMの種類で日数が変わります。

急ぎたい方はeSIM、確実に手元で受け取りたい方は物理SIMが向いています。

日数の感覚をつかんでおくと、月末や繁忙期を避けて余裕をもって手続きが可能です。

SIMの種類開通までの目安向いている人
eSIM申し込み・本人確認が済めば最短当日とにかく早く乗り換えたい・端末がeSIM対応の方
物理SIM最短で申し込みの翌々日ごろ(ロケホン編集部調べ)確実に手元で受け取りたい方

物理SIMは、土日をはさんだり本人確認に時間がかかったりすると、もう少し延びることもあります。

また月末や大型連休の前後は申し込みが集中し、配送や開通が普段より遅くなる傾向があるため、できれば月の前半に動き出すと想定外の遅れを避けやすくなります。

💬 ロケホン編集部より

日数に余裕がない乗り換えでは、配送を待たないeSIMが安心です。
ただしeSIMは対応端末が限られるため、申し込み前に乗り換え先の対応端末一覧で自分の機種を確認しておきましょう。

格安SIMの乗り換えにかかる費用の目安

格安SIMの乗り換え費用は、現在は0円〜3,300円程度に収まるケースが大半です。

事務手数料の無料化や契約解除料の撤廃が進み、乗り換えのハードルは年々下がっています。

「乗り換えにいくらかかるのか」が分からないと、なかなか一歩を踏み出せません。

費用の内訳を知っておけば、必要以上に身構えずに判断できます。

費用項目目安(税込)備考
乗り換え先の事務手数料0円〜3,300円程度無料の会社も増えています
SIM発行料0円〜数百円程度会社により異なります
乗り換え元の契約解除料原則0円現在は撤廃した会社が多数です
MNP転出手数料原則0円番号を引き継ぐ場合
端末代の残債残額による乗り換え後も支払いは継続します
キャリアメールの持ち運び月額・年額の有料必要な場合のみ・申込期限あり
※2026年7月時点の一般的な目安です。金額は会社により異なり、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

かつては高額な解約金がかかる時代もありましたが、近年の制度見直しで多くの会社が撤廃、または大幅に引き下げています。

このように、乗り換えそのものにかかる実費は、多くの場合で数百円から数千円程度です。

注意したいのは、端末代の残債とキャリアメールです。

端末を分割で購入している場合、乗り換え後も残りの支払いは続きます。
キャリアメールを使い続けたい場合は、有料の持ち運びサービスに申し込む必要があり、申込期限も決まっています。

メールアドレスにこだわらないなら、GmailなどのフリーメールやSMSへ切り替えておけば、この費用はかかりません。

毎月の請求には数円程度のユニバーサルサービス料も含まれますが、これはどの会社でも共通でかかる費用です。

たとえば、事務手数料が無料の会社へ手持ちのスマホで乗り換えるなら、初期費用はほぼ0円で済むこともあります。

反対に、端末の残債が多く残っているほど、毎月の支払い総額はその分だけ大きくなります。

乗り換え前に、端末の残債の有無と残額をマイページで確認しておくと、支払い総額を正しく見積もれます。

格安SIMの乗り換えで失敗しないための注意点

格安SIMの乗り換えで失敗を防ぐコツは、端末の対応確認・MNP予約番号の期限・データの引き継ぎを事前に押さえることです。

つまずきやすいポイントを知っておけば、ほとんどのトラブルは未然に防げます。

乗り換えのトラブルは、知らなかったことが原因で起きるケースがほとんどです。

ここでは、特につまずきやすい4つの注意点と、乗り換えに適したタイミングを確認します。

端末・SIMが合わず開通できないケース

最も多い失敗が、端末と回線が合わずに開通できないケースです。

いまのスマホを使うなら、申し込み前に次の3点を確認しておきましょう。

  • 動作確認済み端末
  • 対応バンド
  • SIMロック

同じ機種でも選ぶ回線によって電波をつかめないことがあり、特に大手キャリアで買った端末は対応バンドが限られている場合があります。

対策はシンプルで、乗り換え先の公式サイトにある動作確認済み端末の一覧で自分の機種を調べることです。

MNP予約番号の期限切れに注意

MNP予約番号には、発行日を含めて15日間という有効期限があります。

期限が切れると番号を取り直すことになるため、取得したらすぐに申し込むのが鉄則です。

項目内容
有効期限発行日を含めて15日間
格安SIM側の条件申し込み時点で残り日数が一定以上あることを求める会社が多い
期限切れの対処番号を取り直す(無料だが手間がかかる)

期限切れを防ぐためのポイントは次の2つです。

● 期限切れを防ぐためのポイント

  • 予約番号は申し込む直前に取得する
  • ワンストップ対応の会社同士なら、そもそも予約番号が不要なので心配なし

不通時間・キャリアメール・端末残債・データ引き継ぎ

見落としやすい4つの注意点です。いずれも事前に知っておけば、慌てずに対処できます。

注意点内容対策
回線切替中の不通時間切替中は一時的に通信・通話ができない(数分〜数時間で復旧)連絡に困らない時間帯を選んで切り替える
キャリアメールの停止乗り換えると原則使えなくなる使い続けたいなら有料の持ち運びサービス、不要ならフリーメールへ移行
端末代の残債分割払い中なら乗り換え後も支払いが続く支払い終了までの金額を事前に確認
データの引き継ぎ機種を変えなければそのまま使える買い替えるなら、LINEの引き継ぎ設定やバックアップを乗り換え前に済ませる

乗り換えのベストなタイミング

乗り換えに最適なタイミングは、MNP予約番号を取得したらすぐ、かつ月の前半までに動き出すことです。

早めに手続きすれば、期限切れや月またぎのリスクを避けられます。

ポイント理由・注意点
予約番号は取得後すぐ申し込む有効期限は発行日を含めて15日間
月の前半に動き出す月末ぎりぎりだと回線切替が翌月にずれ、1か月分多く支払う可能性がある
解約月の料金を確認する日割りか満額かは会社によって異なる。締め日や日割りの有無は乗り換え元の契約内容で確認

データを使い切る前の月の前半に動き出せば、無駄を抑えて次の会社へ移れます。

格安SIMの乗り換えに関するよくある質問(FAQ)

格安SIMの乗り換えでよく寄せられる疑問を、日数・費用・端末・データ引き継ぎなどの観点でまとめました。

ここでは、乗り換え前に多くの方が抱く質問に、ロケホン編集部が順番に回答します。

まとめ|手順どおりなら乗り換えは難しくない

格安SIMの乗り換えは、事前準備・申し込み・初期設定の3ステップで完了します。

手順とつまずきポイントを押さえれば、誰でも失敗なく乗り換えられます。

● まとめ

  • 乗り換えは「①事前準備 → ②申し込み → ③初期設定(開通)」の3ステップで完了します
  • 電話番号はMNPで引き継げ、両社がワンストップ対応なら予約番号は不要です
  • かかる日数は物理SIMで最短数日・eSIMで最短当日、費用は0円〜3,300円程度が目安です
  • 失敗を防ぐには、端末の対応確認・MNP予約番号の期限・データ引き継ぎを事前に確認します

まずは、いまのスマホが乗り換え先の動作確認済み端末かを確認し、必要なものをそろえることから始めましょう。

手順そのものはシンプルなので、必要なものをそろえたら、あとは画面の案内に沿って進めるだけです。

ロケットモバイル(格安SIM事業者)が運営する情報サイト「ロケホン」の編集部です。自社でMVNOサービスを提供しているため、回線の品質・ユーザーの実態を当事者として把握しています。掲載情報は公式データに基づき、編集部が中立な立場で比較・検証しています。

執筆者
角谷 貴浩

ロケットモバイル代表取締役/NUWORKS株式会社 WEBマーケティング事業部 事業部長・執行役員

角谷 貴浩

インターネット回線販売に前職で16年従事し、150名規模のチームを率いて年間9万回線の販売を達成。パートナー営業・新規開拓・組織構築を得意とする。現在はNUWORKS株式会社でWEBおよびパートナーネットワークを活用した回線拡販を推進し、2026年4月より株式会社ロケットモバイルの代表取締役に就任。

監修者